42nd

ブロードウェイ・ミュージカルを見る。
♪ ここはー エリートと闇社会が出会う街ー 42nd!


http://www.42ndstreetbroadway.com/gallery.htm
写真だとやっぱり迫力がなくなっちゃうけど。


最初に幕がするするっと上がって、
でもひざのちょっと下くらいで止まっちゃうのです。
そのままもーいきなりのタップダンス!すんげい動きとリズム。
オーケストラの演奏と、タップの響きがぴったり合って、それでひとつの音楽が完成する感じ。
ほんとタップダンスはまさに芸術。みんな簡単にやっちゃうけど、本とあり得ない動き。
コンマ何秒の世界で一糸乱れぬダンス。
はー。すごかったー。


手を伸ばしてばっと決める、いかにもなミュージカルポーズした時、人間のかたちってここまで美しいのかぁーと思う。
他のミュージカルに比べてダンサーが多めで(しかも女の子率も!)、とってもゴージャス。集団の構成もおもしろいし、隙がない。
やっぱりこーゆー内容のは背丈がないと迫力でないので、ダンサーさんは海外物に限るなぁ。とエロい視点でつい見てしまうが、オーディションの必要「最低」条件が脚が綺麗なことらしい。ナットク。


分かりやすいストーリー(英語がわからなくたって平気)
王道ラブ・コメ。立身出世・アメリカンドリーム・ストーリー。(ラブコメ協会的には比例グラフ型)
ちょっとドジな女の子がステキなおじさまやクラスメイトに支えられ、スターに!
演出家の決めゼリフ。「この楽屋の扉を開ける時は君は単なる新人だが、舞台が終わり再び扉を開ける時は君はスターだ!」
でstar!にエコーがかかっていてしびれました。
(ちゃんと傍らのラブコメ仲間も反応していてさらにうけた)
あと1幕のおわり方もちょっとおもしろかった。


そしてとにかく派手なステージ。衣装!
劇中劇という設定で無意味に派手なステージも前後と違和感なく作れるんだろうなぁ。日常をストーリーにしたらいきなり金ぴかショータイム!なんてゴージャスなことできないし、かといってシカゴ・キャバレーみたいな設定ばかりでは他と差が付かないし。
しかも劇中の「プリティー・ガール」はすげーイロモノなミュージカルで、それを大まじめにやっているところがまたステキ。(ディズニーランドのパレードみたいなでっかいカトレアの中心に顔があるような全身タイツの凄い衣装で踊ったり)



やはり名作なのには訳があるのじゃな!と思いました。
とにかく単純にエンターテインメント。おもしろかったー!


しばらくは無意味に一回転ターンしてから物を受け取るとか、気分を即興でくだらん歌にしてしまうとか、ミュージカル脳になることうけあい。


そしてついこうふんさめやらぬままに見本も見ずにパンフを買ってしまったけど、中村江里子の対談とかでちょっと・・1800円に対しては微妙じゃった。写真で衣装のディテールとかをみられるのでせめてよしとしよう。ああ。テンション上がると瞳孔とか財布とかなんかいろんなものが開きっぱなしになってしまうのは気をつけねば・・・・。


3人で観に行って、ふたりはそれぞれ私の別のコロニー(?)のお友達なんだけど、初対面でも予想通り趣味もノリもぴったりで、近々上野で仏浴リベンジを誓いつつ。毎夏来日公演を見るのを恒例にしたいねーと。うれしいな。
次はプロデューサーが来るらしいのでそれだー!
あとはヘアスプレーをいつか観てみたい。
(とかなんとかいいつつ、まだ3つしかミュージカル観てない初心者なんだけど)