豆本を作った

shio_nin2004-04-25

大阪の豆本(製本全般かな?)職人さん、おまめ部屋さん主催のイベント。
http://homepage1.nifty.com/omame/index.html


東京は荻窪ひなぎくに夜をテーマにした豆本がそろりずらーり。
経堂ロバローバは昼の豆本。しゃんと整列。
同じ作家さんが昼と夜をテーマに2册セットで豆本を作るって企画なんです。
2册も続き物だったり、対句表現だったり。
同じ「夜」をテーマにしていてもひとそれぞれ解釈の差を味わったり。
そもそも「本」と言う形の解釈も様々。ただのオブジェになってる人もいたり。


とてもよい企画だし、また未知の素敵なお店やものづくりの人を知ることが出来てよいことでした。わりーと100%ORANGEさんの豆本キット目当てだったのだけど、それ以上の収穫!ひとつのことがきっかけになって次にどんどんつながるんだしね。
そうそう一緒に行った友人が先日大阪のお店で一目惚れしたコラージュ作家さんの作品がこちらでも出品されているーと大喜びで見ていたら、ちょうど上京されていたご本人が隣にいたというハプニングが。うーん。偶然ってあるのだなぁ。


というか私はわりと「好き」という気持ちが起こす引力というものを信じているので。
これからも遠慮なく好きなものは好きと回りにしつこく言い続けようと思うのだった。


私は、華雪さんの篆刻豆本を買いました。
細い線で書かれた四角をお弁当に見立てて、それぞれごはんやおかずの印が押されている薄青灰色の表紙の本。
見た目と、本としての構成と、アイデアと、お値段がこれがいいかなぁと思った。どれもくれるというなら勿論よろこんでほしいできなんですけど。


会は黙々とでんぷんのりの懐かしいにおいを嗅ぎつつ製本。
みんなで集まって何か作ると言うのはだいぶ久方ぶりでわくわく。
先生もかわいらしくっていい方だし、終わった後にいただいたチャイもおいしかったー。
経堂は人生2度めでつぎいつ行くかと言うかんじだけど・・・いいお店でした。近くにあればなぁ。は。むしろ私が近くに住んでいれば、の間違いか。


で、集合は1時に荻窪だったのだけど、ちょっと見てみたかったので早めに家を出て千駄木下車。いせ辰さんに千代紙を見に行くつもりが、ホームに「ツツジ祭り 根津神社 徒歩5分→」とあってついふらふら寄り道。初めて見ましたが、見事なまるいまるい赤とマゼンダの鮮やかなつつじの群れ。それがだんだんと交互に重なって丘になっていて、あれはちょっといい絵でした。しかし人だかりはすごいものがあってすぐ退散。あと小さい赤い鳥居が新緑を背にずらーっと連なっていたのもなかなかいい色味でした。しかも後で知ったけど乙女稲荷って言うんだってさ!


いせ辰さんでは夏っぽいかきつばた柄とかつばめ柄とかちまちま買いました。
お土産用に夢二好みパラソル柄と梅のぽち袋も。かいものはたのしいァ。


そして講習会が終わって、本を見たり、お話ししたり、で。
外に出たら三日月が頭上にざっくりと爪を立てていましたよ。
たいやきをかじりながら見上げる。